『Miracle In Odyssey』は、90年代に隆盛を極めたオルタナティヴ・ロックへのオマージュとして制作されました。レコード・レーベル「4AD」やシアトル発のグランジ・サウンドに影響を受けながらも、Snowdropならではの甘く、どこか懐かしいメロディが特徴です。歌詞のテーマは、人生の旅路で出会うさまざまな奇跡—出会いや誕生といった誰もが経験する瞬間—に焦点を当てています。「生きていれば必ず良いことがある」という前向きなメッセージを込めた、希望に満ちた楽曲です。

snowdrop の1stアルバム『snowdrop』は最高にポップな『Tomorrow Is A Long Time』から徹底して素朴な『The Rover』まで全10曲、良曲揃いのアルバムです。先行してリリースしたシングルはすべてリマスターが施されています。

『Last Goodbye』は、普遍性の追求をテーマに制作した楽曲です。その作風からモータウンのビートにバカラックのメロディー、70年代ウエストコーストロックのコーラスワークなどを感じさせますが、単に過去の偉大な楽曲を模倣した懐古的な作品というわけではありません。60年代から90年代に生まれた上質なポップスを掛け合わせて現代のサウンドで組み立て直すということもテーマにしているので、あくまでも“2023年の作品”として楽しんでいただける内容となっています。

ここ数年、世界では80年代のカルチャーがトレンドの中心となっています。例えばジョン・メイヤーは”80年代” をテーマにしたアルバムを発表しましたし、80年代カルチャーが詰まったドラマ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』と1986年の『トップガン』の続編『トップガン マーヴェリック』は世界的な大ヒットを記録しました。ここでsnowdropもこのトレンドに合わせて80年代の音楽をオマージュした作品を発表することにしました。今回のシングルは80年代に隆盛を極めたニュー・ウェーヴ/シンセポップがテーマです。より具体的に説明しますと80年～86年くらいにヒットチャートを席巻していた楽曲のイメージです。もちろんただの懐古主義的なアプローチで終わらず、LPをイメージしたマスタリングを行うなど”snowdropが解釈した80年代” と言える内容となっています。

今作を一言で表すならば、ずばり”英国的な作品”となるでしょう。音数の少ないアコースティックギターのイントロで始まるこの曲は、70年代初期のデヴィッド・ボウイやバッドフィンガーなどのアーティストの影響が色濃く現れているドラマチックかつ壮大なバラードと言えます。ボウイの作品で言えば『スペイス・オディティ』から『ジギー・スターダスト』まででしょうか。アコースティックなサウンドに乗せて美しく感動的なメロディーが３つのセクションで楽しめる作品となっています。聞きどころはバイオリンの優雅な音色やブリッジの重厚なコーラス、アウトロでメインボーカルが歌っている高音域のメロディー部分です。また、英国の暗い空を想像してもらうためにタイトルは『Wuthering Heights』としました。

snowdropのデビューシングル『明日を探しに』の新しいヴァージョンの誕生です。一部パートを再レコーディングし、麦嶋真帆さんが収録したコーラストラックも新たに追加しました。もちろんリミックスとリマスターも施し、音質が向上しています。タイトルも海外のリスナーに向けて英語表記に変わりました。 この曲は”高品質なポップソング”というコンセプトを基に制作された作品と言えます。磨き抜かれたメロディーは普遍的でとにかく聞きやすいものとなっています。

シンプルだけども、とても温かみのある曲で、明るく前向きな歌詞と美しいメロディーが聴く人の心を浄化します。重厚なコーラスが特徴的で、ビートルズ的な雰囲気もあります。また、自由に動くバイオリンの音色がさわやかな空間を巧みに生み出しています。前作同様、作詞・作曲は海渡敏晃、ゲストコーラスとして麦嶋真帆さんが参加してくれています。また、今作も音質の向上を追求してハイレゾ配信（正式にサービス提供しているロスレス、ハイレゾが聴けるストリーミングサービスのみ）をします。ぜひ聴いてください。

ピアノを基調としたバラードでストリングスアレンジにも拘ったスケールの大きい作品となっています。前作同様、作詞・作曲は海渡敏晃、ゲストコーラスとして麦嶋真帆さんが参加してくれています。タイトルの『The Sheltering Sky』はイタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチの同名映画から命名されていまして、「暗い世界から守ってくれる空」という意味があります。また、今作からさらなる音質の向上を追求してハイレゾ配信（正式にサービス提供しているロスレス、ハイレゾが聴けるストリーミングサービスのみ）をします。ぜひ聴いてください。

本作は3人のオリジナルメンバーに加えて、麦嶋真帆さんがゲストコーラスとして参加、作詞作曲は前作同様で海渡敏晃が担当しています。本作の最大のポイントは、90sのオルタナティヴ・ポップをオマージュしたサウンド・プロダクションの中で、ビートルズやイーグルスなどの往年の名グループを彷彿とさせる美しいメロディーやコーラスワークが楽しめるところです。また、フランスの文豪マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』に触発されて書かれた歌詞も注目のひとつとなっていて、まさにポストコロナ社会に相応しい作品と言えます。